相手から信頼を得るために記載すべきこととは?

会社などの法人に属さないフリーランスは知名度が低いので、取引相手を増やすために営業は欠かせない。営業の際に渡す名刺は、相手に自分のことを知ってもらう上で非常に重要な意義がある。名刺を渡せば、名刺整理の際に思い出してもらえるので相手の記憶に残るきっかけを作ることができる。名刺に記載されている内容は、その人が信頼に値する人物かどうかを判断する材料になる。名刺には肩書きと氏名のほか、住所・電話番号・メールアドレスを記載する。

肩書きは、「システムエンジニア」のように具体的に何を専門としているか相手がわかるような職種にすることが必要だ。名刺をもらった相手は、明確な情報を名刺から得られて信頼感を高めることになる。住所を自宅で登録しているフリーランスは、個人情報を開示するリスクを背負うことになるので記載は慎重にすべきだ。バーチャルオフィスの住所を載せると、その場では一応事務所を構えた事業家であると装うことができる。
しかし、実際に相手がその住所をネット検索すれば、同じ住所で多数の事業所名が出てくるのですぐにバーチャルオフィスだとわかってしまう。

電話番号も自宅の固定電話の番号を載せるのは個人情報の点でリスクがあるが、携帯電話の番号だけ載せるのは信頼性を高める効果を損ないかねない。自宅に固定電話があれば安い料金でもう1本固定電話の回線を増やせることもあるので、こうした付加サービスを利用して名刺用に新規の固定電話の番号を取得してみよう。
メールアドレスについては、誰でも無料で取得できるフリーのメールアドレスでは信用性を欠くため、自分の名前や屋号が入ったドメインを得られる有料のアドレスを取得して記載する方が良い。